投資家たちが意図的に資金を流し込んで特定の株価を操作することにより、株式市場の流れを作って確実な利益を得られるように仕組まれた株のことを「仕手株」と呼びます。このことについて一般の方にも分かりやすく解説いたします。

投資家のイラスト

仕手株による売却を防ぐ為に公式に配当上乗せ措置を行う

仕手株は非常に恐ろしいものです。その理由は、企業の財務状況を一瞬にして悪化させてしまう恐れがあるからです。
仕手株は一般的には余り市場で著名でない新興的な銘柄が仕立てられることが多いものです。その方法はまず株価を上げるために仕手株にしたい銘柄を買い占め、市場価格を吊り上げます。そうするとその銘柄はいわゆる買いの状態になるため、一般投資家は急激な値上がりに対して反応しその銘柄に投資する人が多くなります。そうするとその銘柄はさらに上昇し非常に高い値段となります。その段階で最初に仕掛けた人が時間外取引などで一気にその銘柄を売り、大きな利益を得るという仕組みです。従って夜間のうちに大量に売却されることでその銘柄の値は急落し、いわゆる売りの状態になってしまうのです。翌日取引が始まった段階では既に株価は下落しているため、保有している投資家はみなその銘柄を売却するという形になります。これが仕手株の主な手口です。
仕手株に仕立てられた銘柄の企業は一晩にして多くの投資を引き上げられてしまうことになることで投資は減る上、仕手株にされたことで市場での信用を失い、新たな出資を行ってくれる投資家が少なくなるため経営が非常に苦しくなってしまうのです。
このため、多くの企業では仕手株に狙われそうな場合には株主に対し公式に配当の上乗せ措置を発表して株の売却を食い止めるなどの策を取ることが有ります。公式に配当の上乗せ措置を発表することで会社の経営が健全であることを市場にアピールし、仕手株の影響を食い止めるのです。更に公式な発表をできるだけ広く取り上げてもらうことで株主以外の一般にも配当の上乗せ措置を知ってもらい、健全な経営で業績が好調で有ることアピールし、新たな投資者を募るという目的も有ります。